見上げると、襟のボタンが外れ、ちらりと覗いたヒューゴさんの首元に青白い光がまとわりついていた。
【エマ】
「……首輪?」
その光ははっきりと首輪を形作っている。
先端には同じ青白い光の鎖が付いていて、それは遊園地の奥まで続いているようだ。
【ヒューゴ】
「これが魔法だよ。俺たちを遊園地に縛り付けている魔法だ」
【エマ】
「そんな……」
“魔法でこの遊園地に囚われている”
そんな嘘みたいな話と思っていたけれど、もう否定することもできない。
現に目の前で起きているのだから。