【エマ】
「……っ!?」

信じられない出来事が起きた。

ステーキはリヨンの口元に運ばれて、
そのまま着ぐるみの口を貫通したのだ。

【リヨン】
「ん……」

声とともに、口からフォークが離れる。

【エマ】
(ステーキが消えた……!?)

さらに見ていると、咀嚼しているのか、
着ぐるみの頭がわずかに揺れる。

『もぐもぐ』と音が聞こえてきそうだ。

【エマ】
(着ぐるみの口に穴は開いていないのに、
いったいどうやって……)

【リヨン】
「お肉が柔らかくて、口の中で溶けちゃうね」